3.2 小冊子を読む

読む: 「ラブ・ドラッグ」幻想に隠された真実

夢か悪夢か

  • アメリカ合衆国における2007年度「薬物使用と健康に関する全国調査」によると、エクスタシーを試したことのある12歳以上のアメリカ人は1240万人に上ると推計され、この年齢層の5%に相当します。
  • 日本では警察庁の調べによると、エクスタシーを含む合成麻薬の押収量は毎年20万錠を超し、2007年では過去最高の1,179,733錠と発表されています。
  • エクスタシーを使い始めた人の92%が、後にマリファナやアンフェタミン、コカイン、ヘロインといった他の薬物の使用に走ります。

「ラブ・ドラッグ」幻想に隠された真実

エクスタシーはしばしば「ラブ・ドラッグ」と呼ばれます。それはこの薬物が色や音への知覚を高め、また人に触れるとき、特にセックスしている際に感覚を高めると考えられているからです。

しかしエクスタシーは多くの場合、人の心に作用し、現実には存在しないものを見たり感じたりさせる幻覚剤を含んでいます。幻覚剤は、過去に味わった恐怖や悲しみを再び体験させます。それはその人が自分でも気付かないまま持ち続けていたものなのです。

「ラブ・ドラッグ」というエクスタシーのイメージは、薬物について広まっている多くの間違った情報のひとつです。

エクスタシーは人の感情に有害な影響を与える薬物です。その使用者はしばしば抑うつや混乱、激しい不安、被害妄想1、精神異常といった心理的問題にさいなまれます。

「レイブ・パーティーは別に悪くないよ。エクスタシーを取りさえしなければね。でもレイブが始まればすぐに、エクスタシーを止める奴がバカに思えてくる。すごいものに出会ったような気分になって、それに反対する奴はおかしい、と信じ込むようになるんだ。エクスタシーにはまりだしたら、もう手遅れだね。どんどんのめり込んでいくんだ。」 パット

  1. 1. 被害妄想:他人に対して根拠のない疑い、不信感、恐れを抱く状態のこと。