エクスタシーに関してこれまでに非常に多くの研究が行われています。それには以下のような事実が示されています。
- エクスタシーを摂取すると、肝臓障害を引き起こす可能性があります。例えばある14歳の少女は、彼女を救うための肝臓移植が行われたにもかかわらず亡くなりました。
- エクスタシーには殺鼠剤のような毒物が混ぜ合わされていることがあります。
- エクスタシーの過剰摂取によって、若い人たちが脱水症状、極度の疲労、そして心臓発作で死亡しています。
- エクスタシーは、腎臓や肝臓の損傷に加え、脳組織の長期的な障害を含む脳の損傷をも引き起こします。
- エクスタシーはごく少量でも神経系に有毒であり、取り返しのつかない損傷を引き起こす可能性があります。
薬物の「よい」イメージの大半は、映画や音楽を通じて美化されたことによるものです。
新しい薬物が初めて市場に現れた時、それが危険であると見なされることはほとんどなく、ずっと後になってようやくその毒性が明らかになるのが普通です。その頃にはすでに被害は広がっており、その薬物が「無害」であるという間違った考えが広く受け入れられてしまっているのです。
エクスタシーもこうした誇大な広告の対象になってきました。メディアを分析するある人は、「それはまるで、どこかの賢いマーケティングの天才が考え出したキャンペーンのようだ」と記しています。
十代の若者へのアンケートによると、薬物に手を出すようになったそもそもの理由として、55%が「周りの雰囲気に流された」と回答しています。彼らには「ダサい」と思われたくない、「カッコよく見られたい」、という願望があります。薬物の売人はそのことをよく承知しています。
売人たちは、友達のような顔をして近付き、親切を装って「いい気分になれるもの」を教えてあげると持ちかけてきます。その薬物を使うと「周囲から浮いてると思われなくなる」とか「仲間の中で目立てる」というのです。
薬物の売人はお金だけが目当てです。薬物を買ってもらうためなら、どんな嘘でも言います。
彼らは「エクスタシーをやってると女がいくらでも寄ってくる」などと言ってくるでしょう。
売人は「お客さん」が払うお金にしか関心がありません。薬物のせいでその人の人生が台無しになっても気にしません。かつての売人たちは、薬物を買う人を「いいカモ」としか見ていなかったと証言しています。
薬物についての真実を知ってください。そうすれば自分自身で正しく判断できるはずです。