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結晶状覚せい剤とは?

写真:istock.com/Lou Oats

結晶状覚せい剤とは、アメリカ合衆国ではクリスタル・メタンフェタミンと呼ばれており、結晶体の覚せい剤のことをいいます。

覚せい剤はもともと白い結晶状の薬物で、使用者はこれを微粉末にして鼻から吸引したり、喫煙したり、注射器で注入したりします。現在は錠剤型覚せい剤を経口摂取(口から服用)する人さえいます。しかしどんな方法で取ったとしても、この薬物を取ると、続けて取りたいという強い欲求が引き起こされます。なぜなら覚せい剤は、見せかけの幸福感や充実感、根拠のない強い自信、異常な活発さ、エネルギーをつくり出すからです。また、食欲もなくなります。このタイプの薬物の作用は、通常6~8時間続きます。しかし、24時間続くこともあります。

最初は何らかの快感を得られるかもしれませんが、いったん取り始めると、覚せい剤はその人の人生を破壊し始めます。

覚せい剤の使用者(2002年)
2年半後

覚せい剤とは?

覚せい剤は、コカインなどの強力なストリート・ドラッグと同じクラスに位置付けられる違法薬物です。日本で乱用されている覚せい剤はほとんどがメタンフェタミンです。この薬物には多くの呼び名があります。日本ではシャブ、スピード、エス、また海外ではメス、クランク、チョークと呼ばれています。(この薬物の通称名の一覧があります。)

結晶状覚せい剤はあらゆる年代の人に使用されており、「クラブ・ドラッグ」としてナイトクラブやレイブ・パーティーの際によく使用されます。結晶状覚せい剤の最もよく知られた通称は、がんころ、ロックです。

覚せい剤は危険かつ強力な化学物質です。それはあらゆる薬物と同様に毒です。最初は名前の通り覚醒作用があり、それから身体を組織的に破壊し始めます。そのため、覚せい剤は記憶力の低下や攻撃性、異常な行動、そして心臓障害や脳障害に発展しかねないような深刻な症状さえ引き起こします。

覚せい剤は非常に中毒性が高く、身体に蓄えられたエネルギーを消耗させ、薬物をさらに取ることによってしか軽減できない、破壊的な依存症を引き起こします。

結晶状覚せい剤は非常に効き目が強く、多くの使用者が、この薬物を初めて使用した時から「はまって」しまったと報告しています。

ある中毒者は次のように言っています。「1回試したらあっという間にはまって、もう抜けられなくなった。」彼は家族、友人、ミュージシャンの仕事を失い、最後にはホームレスとなりました。

このように覚せい剤は、最も治療が困難な薬物であり、とりこになった多くの人が命を落としています。

「覚せい剤をやるようになったのは高校3年の時だった。大学に入って最初の学期に、覚せい剤の問題が大きくなりすぎて、退学するしかない状況になった。何時間も鏡に映った自分を見ながら、ずっと顔の皮膚をつまみ続けていたせいで、はしかみたいに顔全体に赤い斑点ができた。覚せい剤をやってるか、覚せい剤を手に入れるか、やることといえばそのどちらかしかなかった。」
アン・マリー