2007年、アメリカ合衆国連邦裁判所では、5477人がクラック・コカイン絡みの犯罪で有罪になっています。そのうち95%はクラック・コカインの密売に関与していました。
ヨーロッパでは状況は異なります。欧州薬物・薬物中毒監視センターの報告によると、クラック・コカインの乱用は大都市の少数民族コミュニティーのみに集中しており、そこには共通して失業や貧困といった状況が存在します。2006年の報告によると、ヨーロッパの20の国で薬物中毒の治療のために入院した薬物常用者のうち、クラック・コカインの乱用者は2%にすぎませんでした。その大半はイギリス人でした。
アメリカ合衆国の2007年「薬物使用と健康に関する全国調査」によると、12歳以上のアメリカ人860万人がクラック・コカインを使用したことがあります。アンケートに回答した18歳から25歳までの若者のうち、6.9%が過去1年の間にクラックを使用したことがあると報告しています。2007年に合衆国政府が青少年を対象に実施したアンケート調査によると、高校3年生の3.2%が、クラック・コカインを使用した経験があると回答しています。
2006年にアメリカで薬物リハビリ施設に入院した人のうち、17万8475人がクラック・コカインを主に常用していました。これはコカイン中毒の治療のために入院した薬物常用者の71%に相当します。