アルコールは中枢神経系1の働きを弱め、自制心を低下させ、また判断力を鈍らせます。大量の飲酒は昏睡状態、また場合によっては死につながることさえあります。アルコールに医薬品やストリート・ドラッグを混ぜることは非常に危険な行為で、命に関わる場合もあります。脳がアルコールの影響を受けると、筋肉の調整機能が失われる、反射能力が鈍くなる、視覚がゆがむ、記憶が途切れる、気を失う、といった現象が起こることがあります。十代の若者の身体は成長の過程にあり、そのためアルコールが若者の健康や心の健全さに与える影響は、大人よりもずっと大きいものとなるのです。
短期的な影響:
温まる感じ、肌が赤くなる、判断力が鈍る、筋肉の調整機能が失われる、不明瞭な発音、記憶力や理解力が失われる。大量に飲酒すると、通常は「二日酔い」や吐き気、不安、脱力感、震えを経験し、時には嘔吐することもあります。
長期的な影響:
アルコールは、その不快な作用の多くに対して許容度が高まることから、飲酒の量が増えていきます。これは、肝臓障害などの状態の悪化につながり、また心臓病の危険性が増します。妊娠中の女性は、心臓や脳、その他の主要な身体器官に障害を持った子供を産むかもしれません。また、アルコールに依存するようになる場合もあります。急に飲酒を止めると、禁断症状が起こることがあります。その症状は、不安から不眠、発汗、食欲不振、けいれんなどに及び、時には死に至ることもあります。またアルコールの乱用は、人間関係における暴力や争いを引き起こす可能性もあります。