覚せい剤および結晶状覚せい剤は、吸引や喫煙、あるいは注射によって摂取されます。また錠剤の形で摂取されることもあります。
結晶状覚せい剤は覚せい剤の一種で、小さなガラスの破片や、青白い光沢のある石のように見えます。町中では「ロック」「がんころ」「アイス」といった名前で知られています。この薬物は非常に作用が強く中毒性の高い人工の興奮剤で、攻撃的、暴力的、あるいは精神異常的な行動を引き起こします。この薬物を使用している人の多くは、初めて使用した時から「ヤク中」(薬物中毒になる、常習癖が付く)になったと報告しています。これは、中毒の治療が最も困難な薬物のひとつです。
短期的な影響:
この薬物の使用による悪影響には、睡眠パターンが崩れる、多動(ハイパーアクティブ)、吐き気、誇大妄想、神経過敏などがあります。空腹感を感じなくなるため、体重が減ります。より多くの量を摂取すればさらに強い「快感」が得られますが、その後は気分の動揺が激しくなり、さらに暴力的になることもあります。他の影響としては、不眠、混乱、幻覚、不安、被害妄想などがあります。ひきつけを起こし、死に至る場合もあります。
長期的な影響:
心拍数や血圧が高くなり、脳の血管が傷つくため、脳卒中、あるいは不整脈や心臓血管系の破壊につながり、死に至ることがあります。また肝臓、腎臓、そして肺の損傷を引き起こすことがあります。脳が損傷を受けるため、記憶力が低下したり、抽象的な考えを把握できない傾向が強くなっていく場合があります。回復した場合でも、記憶に空白ができたり、極端に躁うつになったりするのが通例です。
「いろんなドラッグがある中で、俺が気に入ったのは覚せい剤だった。安いし、簡単に手に入るし、すぐにハマれて使い方も簡単だったからね。1回試したらあっという間にハマってしまった。ジャンキーになったことで一番悪影響があったのは、ミュージシャンとしてのキャリアが台無しになったことだね。俺には素晴らしいバンドがいて、最高の音楽をやっていた。メンバーも最高の連中で、ただのバンドのメンバーじゃなくて、みんなが親友でもあったんだよ。でも、俺が覚せい剤をやるようになったせいで、すべてが変わってしまった。」 ブラッド