薬物は本質的に毒です。その作用は、どのくらいの量を摂取するかで決まります。
少し摂取すると、活動をより活発にする興奮剤として作用します。多めに摂取すると、活動を抑制する鎮静剤として作用します。さらに多量に摂取すると毒となり命を奪います。
これはどの薬物にも当てはまります。こうした作用を引き起こすのに必要な量に違いがあるだけです。
それだけではなく、多くの薬物には人の心にも影響を及ぼす弊害があります。薬物を取っている人が自分の周囲で 起こっていることを知覚しても、それは歪んだものになってしまう可能性があります。その結果、その人の行動は奇妙だったり、不合理であったりするかもしれません。不適切な行動をしたり、暴力的になることもあるでしょう。
薬物はすべての感覚を遮断します。望ましい感覚も望ましくない感覚もです。そのため、短期的には痛みを和らげるために役に立ちますが、同時に人の能力や機敏さを消し去り、思考を不明瞭にします。
医薬品は、身体の働きを良くしようとして、何かを速めたり、遅くしたり、身体の働きを変えることを意図した薬物です。時には必要ですが、薬物であることに変わりはありません。中枢神経刺激剤や鎮静剤として作用し、取り過ぎれば命を落とすこともあります。したがって、医薬品は規定通りに使用されない場合、違法薬物と同様に危険なものになり得ます。
なぜ人は薬物を取るのでしょう?
人が薬物を取る理由は、自分の人生を変えたいと思うからです。
若い世代の人たちが薬物を取る理由には、次のようなものがあります。
- 周りとうまくやっていきたい。
- 問題から逃避するため。
リラックスするため。 - 退屈を紛らわすため。
- 大人になったような気がするから。
- 反抗するため。
- どんなものか試してみたい。
こういった若者は、薬物が問題を解決してくれると思っているのです。しかし、結局のところ薬物は問題にしかなりません。
自分の問題に直面することが困難なこともあるでしょう。しかし、薬物によって解決しようとしている問題よりも、薬物を使用した方が常に悪い結果を招きます。本当の解決策は、事実を認識し、最初から薬物など使用しないことです。
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