ヘロインの最も純粋な形は、きめ細かい白色の粉末です。しかしたいていの場合、それは赤みがかった灰色、茶色、黒色となっています。こうした色合いは、ヘロインを薄めるために使われている砂糖やカフェインなどの添加物によるものです。街で売られているヘロインは、ストリキニーネ1などの他の毒物が混ぜられていることがあります。こうした添加物は水に完全に溶けないため、体内に注射されると肺、腎臓、脳につながっている毛細血管を詰まらせ、その結果感染症を起こしたり、身体の大切な臓器が破壊されることがあります。
ヘロインの形状は?
街でヘロインを買う人は、自分が購入した薬物が実際にどれ位強いのかを知ることができません。そのため、使用者は常に過剰摂取の危険にさらされています。
ヘロインは静脈注射やスニフィング(鼻から吸引)、喫煙など、さまざまな使用法があります。ヘロインを初めて使用した時は「強烈な陶酔感」を生み出します。外向的になったように感じたり、また人々と簡単にコミュニケーションを取れるようになったと感じたり、性的能力が高まったように感じますが、それらは長続きしません。
ヘロインには強い中毒性があり、使用を中止すると激しい苦痛に襲われます。この薬物は、免疫系をあっという間に破壊します。常用者はやがて病気がちになり、極端にやせ衰え、ついには死に至ります。
- 1. 殺鼠剤に用いられる中枢神経刺激剤。激しい痙攣を引き起こし、死ぬこともある。