Nボム:その歴史
Nボムは、2003年にドイツのベルリン自由大学の化学者、ラルフ・ハイムによって発見されました。 これは、フェネチルアミン(PEA)の2Cファミリーと呼ばれる薬物のグループから派生したものです。
その2C PEAはもともと、1970年代に科学者たちが、ラットの脳活動を研究していた際に実験室で製造され、それによりLSDと類似した幻覚や精神作用が生み出されました。
PEA薬物のうちの9つは、2012年に米国で違法となりましたが、その中にはNボムをつくるのに使われた物質も含まれていました。13
薬物の売人は、隠れた実験室でたくさんのNボムの種類をつくり出したり、中国やインド、その他の国々から大量に輸入したりしています。 製造業者は、政府の禁止をかいくぐるようにして、化学式を変えるので、使用者はどんなものを摂取しているのか、その後どんなことが起こるのか全くわかりません。
米国だけで、この薬物絡みの死亡が2年間でおよそ19件確認されています。14
参照文献
- “The Synthetic Drug Craze: What Chiefs Need to Know,” Emily K. Dye, The Police Chief, September 2013.
- “Teen Seizures and Deaths Linked to Dangerous Designer Drug ‘N-Bomb’ – Part 1,” Addiction Treatment Magazine, April 18, 2014.
- Other sources: U.S. National Institute on Drug Abuse and U.S. Office of National Drug Control Policy.