悪名高い薬物汚染地帯を変えた技術学校

メキシコのチワワ州で、ヌエボ・カサス・グランデ技術大学の教職員と学生たちが、薬物乱用防止の教育キャンペーンを始めました。一週間にわたる薬物意識向上活動のクライマックスとして、2つの地域の高校から600人以上の若者たち、地域の有名スポーツ選手、市長執務室の代表者、「薬物のない世界のための財団」のメンバーが集まり、「薬物反対への誓い」の署名が超大型の横断幕に書き込まれました。

当地では、国境沿いのシウダーフアレス市を縄張りとする麻薬シンジケートのボスが殺害され、その一味が活動を分散させた後、薬物絡みの犯罪が一層エスカレートしていました。薬物問題への対処に関して支援を求める声が上がっていたため、同大学の社会福祉担当者が、ロサンゼルスにある「薬物のない世界のための財団」に接触しました。要請に応え、財団は「真実を知ってください:薬物」小冊子のセットを学生全員に提供しました。

学生たちは家族や友人にこの小冊子の情報を熱心に伝えました。それがきっかけとなって薬物乱用防止教育を地域全体に普及する運動が始まり、最初のイベントが企画されました。このイベントは、財団、行政官、著名人による歓迎の言葉、薬物乱用防止教育の講演などがあり、最後に「薬物のない世界」の実現を誓う巨大な横断幕に学生たちが次々と署名して幕が下りました。

ヌエボ・カサス・グランデは、テキサス州との境から南西へ3時間の所にあります。当地には、メキシコ北部で最も重要な遺跡であり、古代中央アメリカの伝統的な陶器芸術復興の発祥地としても世界的に有名な、マタ・オルティス村があります。

 

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