「元常用者が語る真実の物語」がオーロラ賞を受賞

「薬物のない世界のための財団」による薬物乱用防止の公共キャンペーンが新たな賞を獲得しました。同財団は、これまでにも薬物乱用防止の公共サービス広告「そんなの嘘だった」を制作し、さまざまな賞を受賞したことで知られています。絶賛を浴びたその公共サービス広告のシリーズに続いて、長編ドキュメンタリー「真実を知ってください:薬物、元常用者が語る真実の物語」が、オーロラ賞の最優秀賞「2010年プラチナ・ベスト・ショー」に輝きました。

オーロラ賞:プラチナベストショー
この名誉ある賞を懸けて、毎年世界中から何百という作品がエントリーされ、競争は熾烈を極めます。多くの制作者がオーロラ賞をめざす理由のひとつには、審査員全員が業界でも最高水準の専門家であることが挙げられます。エントリー作品は、芸術的・技術的な完成度に基いて厳しく審査され、「制作と内容の点で卓越した価値」を示すものでなくてはなりません。この賞を獲得することは、その作品が他の作品よりも抜きん出て優れており、映画業界でも有数のプロが設定する基準を満たしている、あるいは超えていることを示しています。

「真実を知ってください:薬物」ドキュメンタリーは、その基準を満たしただけでなく、審査員によると「極めて説得力があり、心をとらえる」作品に仕上がっていると評価されました。

このドキュメンタリー「真実を知ってください:薬物」は、薬物のない世界のための財団による教育事業の最新の教材です。それ以外にも、特に学校の児童・生徒向けに書かれた小冊子シリーズがあります。シリーズを構成する各小冊子は、アルコールや処方薬も含め、乱用されることの多い薬物を個別に取り上げています。この教材の対象は若者ですが、薬物について「講義」をしたり「お説教」を並べるというやり方ではなく、特に薬物が実際に心や身体に及ぼす影響について、ありのままの事実を伝えるという方法を取っています。これらの教材の制作者は、ともすると激しい論争を招きかねない主題に対して、常に率直で公平な態度を取ることを意識したと述べています。ごまかしや歪曲を交えない、ありのままの事実を確実に読者に伝えることで、読者や視聴者が薬物について自分自身で判断できるようにしたかったとのことです。そのため、制作者は元薬物常用者の体験談を中心に据え、薬物を乱用することで彼らの人生がどうなったかという実話に基づく記述を多く用いました。

受賞作品となった「真実を知ってください:薬物」ドキュメンタリー、公共サービス広告、小冊子といった教材は、薬物乱用の防止に関心のある方なら誰にでも提供されています。現在までに何十もの言語で制作され、125ヵ国で配布されてきました。

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